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料理する人

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産地ツアーで出会った食材をさっそく使ったシェフの感想、使い方を紹介します。
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熟成栗の可能性に改めて気づかせてくれた飯沼栗

デザートの世界で今注目をされているのが、アシェットデセールコースのレストランです。 アシ…

「それは無理」といわない懐の深さがパートナーとしての信頼感につながる

東京・表参道にある「バルバッコア」は、串刺しにした牛肉をじっくりと焼きあげたブラジルのバ…

新しい食材との出会いは、料理を変えていくきっかけになる

東京・日比谷の「Restaurant TOYO Tokyo」のパティシエ、大澤康二さんは、9月28日から6日間…

お互いのモチベーションを高めるキッチンと産地のコミュニケーション

茨城県つくば市は、東京都小平市と山梨県北杜市とともに三大ブルーベリーの産地ともいわれるほ…

収穫の手伝いなのか邪魔しに来てるのか。本音は大好きな人に会いにきているだけなんで…

東京・池尻大橋の商店街の先にあり、1999年にオープンした老舗「パーレンテッシ」は、本場イタ…

奥野義幸さん|充電場所ではなく「新しいカルチャーの発信地」を目指してレストランを…

突然ですが「シェフと茨城」の読者の皆さんにクイズです。 「一人あたり0.688台」。茨城県に…

豊永裕美さん|栗から出てきても「かわいい虫だな」と思ってもらえたらいい

昆虫食レストランとして話題の東京・浅草橋の「ANTCICADA」で、食材調達担当として昆虫を中心にさまざまな食材を集める豊永裕美さんが、ひときわ気になっていた食材が「クリシギゾウムシ」です。 「栗が大好きなので、それなら栗に寄生するクリシギゾウムシもきっとおいしいに違いないからと、ANTCICADAで出したいと思っていたんです」 クリシギゾウムシとは、ゾウムシ科の昆虫です。その名の通り幼虫の段階で栗に寄生します。いわゆる栗の実の「害虫」として知られますが、豊永さんは「食べ

森枝幹さん|霞ケ浦で大量に獲れるイサザアミで‟国産のカピ”を作る

シラウオやテナガエビなど多種多様な湖魚が獲れる茨城県の霞ケ浦に「イサザアミ」というエビに…

角谷 總さん|山里深い八郷が僕にとって最適なパン作りの場所でした

筑波山の麓に、隠遁した仙人のようなパン職人がいるんです――。 そんな話を事前に聞きながら…

小林幸司さん|料理人と生産者は、大きなジグソーパズルを完成させる小さなピース

長野・軽井沢に1日わずか1テーブル(最大4席、コロナ禍では席数を減らして営業)しか予約を…

前田哲郎さん|エチェバリのある山にあった「美しいと感じる心」を重ね合わせにいく

世界中の食通やFoodieたちが注目するレストランアワード「世界のベストレストラン50」の2019年…

坂本 健さん|僕たちは、稀少であることに重きを置いていないんです

世界が注目するレストラン・アワードのひとつに「アジアのベストレストラン50」があります。食…

本橋健一郎さん、naoさん|届いた野菜をみて「これは作品なんだ」と感じました

レストランでは、毎月変わる季節のメニュー、新しいコース料理が生まれ、食べる私たちを魅了し…

藤良樹さん|「茨城県の食材は個性がない」のは、私たち料理人の責任かもしれない

茨城県北西部、JR水郡線にある常陸大宮駅から車で10分ほどの常陸大宮市下村田は、室町時代末期に活躍した画家、雪村の生誕地として知られています。玉川という小さな川が流れる同地は、雪村が育ったころの風景を彷彿とさせるような田園風景が今も広がっています。その田園の中に立つ「雪村庵」は、当地ゆかりの画家から名前をとった美しい庭園をもつ一軒家のレストランです。 開店は1999年。22年目を迎えた歴史あるレストランには、地元だけでなく県外からわざわざ食べに来る人が増えています。地元の人