【茨城県公式】シェフと茨城

実は“食材の宝庫“である茨城県。「シェフと茨城」では、茨城の食材とその作り手を、食材の目利き役であるシェフの皆さんとの取り組みを通してお伝えしていきます。シェフにとって本当の意味の“身近な生産地”に、茨城はなりたい。

料理する人

産地ツアーで出会った食材をさっそく使ったシェフの感想、使い方を紹介します。

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森枝幹さん|霞ケ浦で大量に獲れるイサザアミで‟国産のカピ”を作る

シラウオやテナガエビなど多種多様な湖魚が獲れる茨城県の霞ケ浦に「イサザアミ」というエビに似た小さな生き物がいます。 イサザアミはアミ目アミ科の甲殻類で、体長は1㎝ほど。霞ヶ浦が、古代に海から湖に変わった際に生き残った海跡動物です。産卵の盛期は、初夏と秋季で孵化した後は、1カ月で卵を産むようになります。 霞ケ浦で大量に発生する生き物で5月から6月を中心に漁が行われ、昔から食用としては、主に佃煮に加工されますが、それ以外に活用されることはあまりない湖魚でもあります。 エビな

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角谷 總さん|山里深い八郷が僕にとって最適なパン作りの場所でした

筑波山の麓に、隠遁した仙人のようなパン職人がいるんです――。 そんな話を事前に聞きながら向かったのは、石岡市旧八郷町、筑波連山の南東にある雪入山の山裾の里。雪入山を越える朝日峠は、平安時代の歌人、小野小町が越えたという伝説をもつ峠道で、旧峠を地元では「小野越峠」と呼んでいます。 比較的都市化していた茨城県南部の中でも”秘境の里”と呼べるような旧八郷町弓弦という地区で、築約100年の農家の蔵をリノベーションしてパン工房「フォルノ・ア・レーニャ パネッツァ」を開いたのが、イタ

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小林幸司さん|料理人と生産者は、大きなジグソーパズルを完成させる小さなピース

長野・軽井沢に1日わずか1テーブル(最大4席、コロナ禍では席数を減らして営業)しか予約を取らないプレミアムなレストランがあります。イタリア料理のレジェンドシェフ、小林幸司さんが腕をふるう「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」です。 1991年にイタリアから帰国して以来小林シェフは、一貫して日本流にアレンジしない現地イタリアの料理を作り続けてきました。さらに「一度作った料理を二度と作らず新しい料理を生み出し続ける」という常人離れしたスタイルで、ときに「鬼才」とも呼

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前田哲郎さん|エチェバリのある山にあった「美しいと感じる心」を重ね合わせにいく

世界中の食通やFoodieたちが注目するレストランアワード「世界のベストレストラン50」の2019年版では3位にランクインし、世界屈指の名店と呼ばれるレストランが、スペイン・バスク地方の山中の村にあります。「焼く(Asado)」という意味をもつ「アサドール・エチェバリ(Asador Etxebarri)」です。 エチェバリのオーナーシェフ、ヴィクトル・アルギンソニス氏のもとで10年、現在はスーシェフ(副料理長)として働き、料理開発からオペレーション管理など文字通り”シェフの

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ツアー

茨城県内の産地をまわった生産地ツアーをレポートする記事をまとめています。

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ツアー|アメリカナマズをおいしく食べるために【後編】

11月中頃「霞ケ浦アドベンチャーツアー」と題した産地訪問に参加したのは、浅草橋の昆虫食でも知られる「ANTCICADA」の篠原祐太さんとシェフの白鳥翔大さん、表参道「Sincere BLUE」の料理長、吉原誠人さん、「IL TEATRINO DA SALONE」の料理人、山本一貴さんの4人。料理業界で注目の20代の若者たちです。 前編では、早朝4時からシラウオ漁に出航した4人は、午後からかすみがうら市で、コイやナマズなどの淡水魚を養殖する山野水産の山野英明さんを訪ねます。

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ツアー|朝4時出航、シラウオ漁にワクワク【前編】

朝4時、霞ケ浦の東岸・行方市にある各漁港に船が真っ暗な湖面を照らしながら帰ってきます。シラウオ漁を終えた漁船です。漁獲されたばかりのシラウオを船から下ろし、ふたたび湖へと戻っていきます。 毎朝2回、網をひくシラウオ漁の2回目に、東京から来たシェフ4人と一緒に乗り込んだのは、11月半ばのことでした。 「霞ケ浦アドベンチャーツアー」と題した産地訪問に参加したのは、浅草橋の昆虫食でも知られる「ANTCICADA」の篠原祐太さんとシェフの白鳥翔大さん、表参道「Sincere BL

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ツアー|さしま茶を支える一人ひとりの想いに触れる小さな旅

都市部の飲食店のみなさんが巡る茨城県内の生産地ツアーに密着してレポートしていく企画の第4回目は、「バーテンダー・醸造家と巡るさしま茶ツアー」です。 茨城県は、あまり知られていませんが茶の生産量(荒茶生産量)が埼玉県についで関東で2位、全国では16位とお茶の産地であります。県内には、さしま茶と奥久慈茶、古内茶という産地があり、それぞれの気候風土によってお茶の個性が異なっています。 さしま茶は、茨城県と埼玉県の県境付近、古河市と坂東市、常総市、八千代町、境町に広がる猿島エリア

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ツアー|県外に出たからこそ知れた茨城県の魅力

都市部の飲食店のみなさんが巡る茨城県内の生産地ツアーに厚かましくも密着して(みなさん、快く許してくださってありがとうございます!)レポートしていく企画も、今回で3回目になります。 3月下旬に、茨城県の南部を中心に日帰りツアーを行ったのは、東京・外苑前のイノベーティブレストラン「JULIA」のオーナーソムリエで、茨城県守谷市出身の本橋健一郎さんとシェフのnaoさんのご夫妻と、同じ飲食業界でバリバリに働く本橋ご夫妻の長年の友人のみなさんのグループです。”Team JULIA”と

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育てる人

県内の生産物と、それを育てる人のインタビュー記事です。食材だけでなく育てる人の人柄にも迫っていきます。

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川島 拓さん|農家はカッコいい。田村きのこ園で農家として自立したい

直径10㎝、厚さ3㎝もの大きくて肉厚なシイタケは、形だけでなくジューシーで風味もよく、焼くだけでメインの料理になる。笠間市福原の山里にある田村きのこ園の「福王しいたけ」は、まさに王様にふさわしい風格と味で、都内や茨城県内のレストランで料理されたり、大切な人への贈りものとして珍重されています。 この大きなシイタケを育てるのは、シイタケ栽培歴60年の大ベテランで、茸匠の田村仁久郎さんです。 昭和天皇に献上したことや農林水産大臣賞を受賞した経験もある、文字通りキノコの匠である田

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荒間瑛さん|100羽のヒナを全滅させて向き合った「命を扱う」こと

つくば市で有機野菜の栽培や、米作り、養鶏などを行う「ごきげんファーム」は、さまざまな障がいのある人たちが一緒に働く農場です。 代表の伊藤文弥さんが2011年に、当時の市議会議員で、現在のつくば市長である五十嵐立青氏とともに設立したNPO法人つくばアグリチャレンジが運営しており、つくば市内の3つの事業所で、障がいのある方々を含め、およそ100人のスタッフが働いています。 今回訪れたのは、2018年に開設された上郷事業所。平飼い鶏の飼育や卵の収穫、卵のパック詰めなどの鶏卵事業

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つくばワイナリー|風光明媚な筑波山の麓で、土地にあったワインをつくる

筑波山の南麓、ローカルな町並みから山裾の方に車で登っていくと、突如あたり一面にブドウ畑が広がります。 これは2013年に誕生した「つくばワイナリー」のブドウ畑です。2019年には、醸造所も完成して、より本格的なワインづくりが始まりました。「茨城で、ワインをつくってるの?」と驚く人も多いとは思いますが、日本で最初の本格的ワイン醸造場の「牛久シャトー」が茨城県にあるなど、実はワインの産地でもあるのです。 つくばワイナリーを運営するカドヤカンパニーの専務取締役である岡崎洋司さん

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谷口能彦さん|食材はあくまで「パーツ」。シェフの最高の「武器」になれたら

茨城県の青果物は、東京都中央卸売市場で16年連続で日本一(※2004~2019年の取扱高)で、首都圏の食卓を支える大きな存在といえます。さらに「茨城県で栽培されていない野菜は、ないんじゃないか?」というくらいに多品目の野菜が育てられているので、「あの野菜ありますか?」と言われれば、すぐに生産者さんを紹介できるのが茨城県の強みといえます。 しかし、正直に申し上げます。そんな食材王国・茨城にあって、あまり作られていない野菜があります。その代表的な野菜がアスパラガスです。 農林

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